女性が仕事をする上で美人であることはなにかと有利な立場に立ちやすいことは多くの人が感じていることだろう。しかし造形的な美人でも、性格的にマズイ人は、不美人の女性よりむしろマイナスイメージが強くなりがちだ。
すべての人に当てはまることではないが、回りからチヤホヤされることが当たり前である美貌の持ち主は、他人への気配りが希薄であるケースが結構多い。チヤホヤされるのははじめの内だけで、仕事をする上で気配りができなければ最終的には人は離れていくものである。外見だけの美人が好きにできる期間はそう長くない。
仕事する上では、単なる見た目より性格がいい方が最終的には好まれる傾向があるため、美人でないことを悲観することはない。私は個人的に性格に魅力がある彼女たちのことをこころで「性格美人」と名付けている。美人を鼻にかけてお高く振る舞っている女性とは出来れば一緒に仕事をしたくない。美人であることが、逆に円滑な人間関係にブレーキをかけていることもあるのだ。
そして美人の定義も時代と共に変遷してきている。江戸時代の美人画などをみれば、その変化の著しいことに気づく。所詮、美人か美人でないかなど、大した問題ではないということだろう。流行廃りがあるのだから。
私はなぜ仕事がデキるキャリアウーマンに「性格美人」が多いのかを考えてみた。感じたのは、彼女たちのいい性格が、やさしさ溢れる女性の仕事ぶりをより高めているということだ。わき目もふらず真面目に仕事を遂行する努力家が、世間で評価されないわけがない。チャラチャラと美貌保持だけに専念する美人には、そのスキルが備わっていないケースがほとんどだ。
上記の件から仕事の面からみれば、美人はマイナスイメージを暗黙のうちに醸し出していることもある。せっかく親からありがたい美貌をもらっているのであれば、その美しさをより引き立たせるような行動と立ち振舞いを心掛けてほしいものである。